工房という場所
こんにちは。いつもpelletteria ibonaのブログをご覧いただきありがとうございます。
今日はいつもの商品紹介や工房の様子、工房での作業から離れて、私事であった最近の出来事についてお話いたします。
いつだったか以前の記事で書いたかと思いますが、近所にかなり有名な眼鏡工房があります。
土屋眼鏡製作所さんです。
ご主人が一人でデザインから製造、販売から営業とすべて一人で頑張っておられる工房です。大変な人気の商品を作っておられますが、お一人で作っておられますので作れる数にも限りがあり、どの商品も予約でいっぱい。何か月待ちというのもざらにあるという有名な職人さんの工房です。
以前伺った時にどうしてもこの眼鏡が欲しい!という事で忙しい中無理を申してお願いしてきました。
その眼鏡が先日出来上がりましたとご連絡をいただき、喜び勇んで受け取りに行ってきました。
この眼鏡も素材の原板から一つ一つ削り出し、磨き上げて作るのだと思います。お一人でひたすらに素材と工具と向き合い黙々と作る姿が容易に想像できます。だからこそ生まれる美しさに感動を覚えます。
いろいろとお話もさせていただきましたが、一番共感できたのは納期に追われ続けていることですかね(笑)名進、ibonaでもそうですが、優先度の高いものから作っていき、出来上がったときには次の納期がもうそこまで・・・。そんな日常を送っています。ですがその製品の先には待ってくださっているお客様の顔が浮かんで、泣き言なんて言ってられないな~と頑張る毎日です。
眼鏡も靴もバッグも小物も、もしかしたら馴染みのない方にはすぐに簡単に作れると思われる方もいらっしゃるかもしれません。ですが、どの世界でも職人は妥協を許さず、自分が本当に満足できるもの、そして何よりお客様に満足いただけるものを作り出します。大げさではなく魂を込める作業になるので決して簡単につくることはできません。その中で職人はさらにお客様を待たせることがないよう最高品質を最短の時間で作り上げる技術を磨いていきます。ibonaの製品ではそれでもお待たせしてしまうことも時にはありますが、お客様とのお約束は決してたがえることのないよう納期は絶対に厳守の姿勢で仕事に取り組んでいます。
土屋眼鏡製作所のご主人はそうやって注文に追われながらも年に数回は東京で展示会まで開き、たくさんの方を招待しています。国内だけでも何店舗あるのかわからないくらいの大きなセレクトショップやアパレルの大企業が訪れるそうです。
いつか名進としてでもibonaとしてでも同じように展示会を開き、たくさんの人の目に留まる、そんな風になっていけたらいいなと思います。
コメントを残す