イボーナの革工房移転。建築学生がセルフリノベーションします!1

はじめまして、建築学生moeca(もえか)です!
今回の記事は、革とはほぼ関係ないので革好きの方はスルーしてください。。
ですが!模様替えやリノベーションが好きな《なんでも作るの大好きさん》にはぜひ!!!
私自身、ブログや日記のような書物を書くのは初めてですが最後まで読んでくださると嬉しいです、、、!
初回のブログテーマは、
「家をレザー工房にリノベーションする」
です。

建築学生、革工房を作る。(設計施工する。)

「むむ、家を工房に???」

と思った方もいると思いますので、わかりやすく説明していきます!
ちなみに今回の改修、施工は一貫して、moecaとパートナーのsatoの2人が主に担当します!
どちららも建築学生でしたので、ある程度知識や経験がありますが、不安な要素は建築士や業者に相談の上行っております!
パートナーsatoに関しては、今後ブログには登場しませんので、早速忘れてもらってOKです。

イボーナの革工房レベルアップへ。

さて。

変なタイミングで自己紹介をさせていただきますが、私moeca(もえか)。

実はイボーナのブログに登場するのは初めてです!!

ですが、ただ建築を学ぶ学生だから今回初登場したわけではありません。

私とレザーブランドのイボーナはご縁があり、2020年にお知り合いになったのですが、
今年2021年は「何か新しい事がしたい!」と思い立ったので、3月末にイボーナの店長と職人さんに相談したところ、丁度リノベーションを検討している時期だったのです!!

そんな絶妙なタイミングもあり、4月からイボーナでお手伝いをしている私moecaです。

新しい事を始めようとしたにもかかわらず、まさか建築関係のお仕事をするとは思っていませんでしたが、5月からは良い香り漂うイタリアンレザーと向き合えるはず!

と、
私が工房に来るまでの話はこれくらいにして、本題に入ろうと思います。↓↓
イボーナというファクトリーブランドの立ち上げは2015年。
最初は靴をメインに製造販売をしていたのですが、鞄や革小物を扱い始めて、製造数が少しづつですが増えてきたそうです。(先日店長さんに聞いたばかりの話ですが、、)
製造数が増えてもやる事は変わらないはずですが、新しい機械が入ったり、机も広いものが必要になったりで、現在の工房がパンパンになりました。。。ということで、空き部屋だったスペースの方が広いので、そちらに工房をお引越しする運びとなりました!!
その空き部屋はもともと住居スペースだったので、職人さんたちがのびのびと製作に打ち込める革工房にしていきます。

リノベーションの概要

それではどんな空間の改修なのか見てみましょう!

建物用途・規模

これらは、ヒアリング調査及び現地リサーチ(人通口からの目視など)で明確になりました。
S造 3F建て
・1F 主に平日に稼働する靴づくりをメインとする皮革工房。
・2F もともと住居だった部屋と現在のイボーナの革工房。
・3F こちらも元住居。現在空き部屋になりますが、今回はノータッチでいきます。
今回は2Fの住居30平米を、ミシンや漉き作業・裁断作業を主とする鞄や革小物などを作るための工房に改修します!

用途地域

用途地域をネットで調べたところ
・第一種住居地域
・準防火地域
・建ぺい:60%
・容積率:200%
ということがわかりました。
当該建物は人通口から目視で判断するに、現状耐火建築物ではありません。また防火地域、建物用途、規模からしても耐火建築物にする必要はないと考え、耐火被覆は不要とします。

イボーナ店長&職人さんの要望

改修にあたって、店長が設定した要望が以下の通りになります。
a)「住宅っぽさを無くした工房にしてほしい」
b)「安ければ安いほど良い」
c)「早ければ早いほど良い」
a)
については住宅規格の天高を高くし、鉄骨を表しにすることで6割ほど解消できると思いました。
“工房らしさ”を演出することと、鉄骨造の建物は相性が良いと思ったので、これはラッキーでした。
残りの4割の家っぽさは、
照明器具
外部建具、カーテンレールおよび紐留め金具
キッチン
フローリング
内部建具(床の間、折り畳み戸)
クロスの色味
コンセント形状
にあると考えています。
予算次第で今後検討していきますが、革細工をするにあたって住宅の照明器具では不十分なようなので、照明器具の取り付けはマストになってきそうです。
b)
ですが、プロに助言を得つつできるだけ自分たちで設計施工することで、学びと経験を得つつ低コストに抑えるスタンスにしました。
c)
2Fにも工房はあるのですが、その内装はやはりクロスやサッシ、建具によって住宅感が出ています。また2Fの工房では皮革の切断や裁縫が狭い一室で行われているのに対して、廊下を挟んだ元住居はレザーや梱包用段ボールが置かれるのみで、うまく空間を使えていませんでした。今回の「工房を拡張させる改修」でのびのびとした作業場を一刻も早く竣工させ、稼働させたいとのことでした。そのため1ヶ月で天井と照明、壁・床工事を終わらせ、什器を運び込み工房を稼働させながら残りの細々とした改修をする方針に決まりました。

改修スタート!

まずは天井を壊します

解体作業に必要な用具を揃え、床にビニールシートを敷き、エアコンやコンセント等を養生し、ブレーカーを落としてから照明器具を外します。
セルフリノベーションということで、自分たちで天井解体も進めていきますが、素人が天井を解体する時は必ずブレーカーを落としましょう!
服装は、マスク・帽子・ゴム手袋・靴を装着し、あとは壊すだけ!
しかしただむやみやたらに砕くだけでは時間がかかります。
天井を壊したい素人の方へ伝えたいメッセージは、
「ハンマーや玄能で少し穴を開け、テコの原理を使うことで釘が木の下地材から抜けて石膏ボードが大きな塊ではずれるぞ!!」
という事でしょうか。
感想としては、「意外と天井壊すのは簡単だった。」(体力勝負)
石膏ボードを豪快に落としたら、釘やビスで留められている吊木と格子状の野縁を解体していきます。
一気にスッキリとしました!!
達成感。
そして、この後は木材のビスや釘をひたすら抜いていく作業がありましたよ。。。。

壊すよりも捨てるのが大変な石膏ボード

 

石膏ボードは産業廃棄物として業者のところに持ち込みをし、1.3万円ほどで引き取ってもらいました!90Lのゴミ袋を二重にして、詰める作業で2hもかかりました!(汗)反省点としては、90Lだからといってたくさん詰め込みすぎると持ち上げる時に破れたり、持ち上げれなくなります…だから、もっと丈夫なガラ袋や70Lのゴミ袋をお勧めします!
粉を吸わないようにマスクも必須ですね。
石膏ボードの処分は、家庭ごみはもちろん事業者用のゴミなどで簡単に処分できませんが、雨水に触れると有害物質が出る事もあるそうなので、必ずルール通りに正しい処分をしましょう!
それ以外の木材は、30cm角以下にして可燃ゴミとして、0円で捨てました!

建築学生、革工房を作る。(設計施工する。) →つづく

だいぶ長くなってしまったので、今回はここらへんで!

後編は、壁や天井の塗装、床の張替えなどをしていきます。
完成した工房もお披露目出来たらなと。思っております。。。

 

最後まで読んでいただき有難うございました。

では、また!!

 

 

 

 

 

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