スニーカー通勤のススメ

こんにちは。いつもpelletteria ibonaのブログをご覧いただきありがとうございます。

本日の担当は太田です。

 

皆さんはスニーカー通勤という言葉をご存じでしょうか。ibonaのブログでもたびたび出てきていますが、ご紹介をしていなかったのでその背景など簡単にご説明します。

スニーカー通勤とはざっくりというと言葉通りになりますが、スニーカーで通勤することです。その背景にはいろいろな要因が絡み合っています。一つは国が推し進めていることです。今では当たり前になったクールビズなども国が推し進めていった施策の一つです。クールビズが国全体に広まった今、次はスポーツ庁を中心に「FUN+WALK  PROJECT」という形で、健康のためにも運動を身近に感じてもらうためにスニーカー通勤を推進しています。特にオリンピックを控えていますので、国民全員にスポーツをもっと身近に、みんなで健康にというコンセプトを持っているかと思います。

そして国としては、合理的配慮という点も推奨する理由の一つなのかなと思います。あまり耳にしない言葉かもしれませんが、前職で障碍者支援をしていましたので、私にはとてもなじみ深い言葉です。簡単に言うと、その人の能力、特性を最大限に活かすために合理的に判断し最大限の配慮をしようという事です。そしてその配慮とは、環境を変えることで形にします。今回のスニーカー通勤の場合ですと、どうしても革靴というのは重く、固く作られています。また、底材なども見栄えを損なわないよう薄いものや、革底などやっぱり硬いもの、場合によっては滑りやすいものが使われています。これでは毎日長く、たくさん歩く仕事の方は足への負担が大きく、外反母趾やそのほか、関節や腰を痛める原因になります。長く続ければ続けるほど負荷が蓄積していき、健康寿命がどんどん短くなっていきます。これを防ぐためにも、国はスニーカー通勤を推奨し、企業の見本となろうとしているのではと推測します。

 

もう一つ、近年の働き方の変化も一因だと思われます。フレックスタイムや、裁量労働制など働き方にも変化が出てきました。同じようにビジネスマンの服装も変わってきています。先日テレビのニュース番組では、通勤時間帯にビジネスマンの服装について特集していました。どこでの取材だったかまでは覚えていませんが、たぶん東京だったかと思います。そこではスーツの方もいるにはいるのですが、ジャケパンスタイルの方がとても多く、ほとんどはそういった方たちでした。スーツではないので革靴ではなく、スニーカーを履いている方がとても多く、なかでもレザースニーカーが多くを占めていました。このようにIT系の企業や、ベンチャー企業といわれる比較的新しい企業は、時代の潮流にうまく乗り、働きやすい環境を整えています。最近は歴史ある大企業でもその方向に進んでいっています。中にはスーツを着ている方もいましたが、少し映ったところでは、革靴とスニーカータイプの靴が半々くらいだったと思います。ビジカジ(ビジネスカジュアル)といわれる新しい働き方の流れの一つになりつつあります。

そして最後に、ファッション業界の流れもあるかと思います。これは全世界的な流れで、ヨーロッパ圏とアメリカとのシェアの取り合いの結果ともいえます。私がいる靴業界で流れている情報ですと、全世界での靴の販売数は減ることがなく、現在も緩やかに増え続けているそうです。しかし、その中の、スニーカーと革靴の割合が大きく変化しているとのことです。これは伝統的な革靴を大きな産業としてきたヨーロッパ圏と、スニーカーを大きな産業の一つとして広めてきたアメリカとのシェアの取り合いバトルの結果によるものです。現在これだけスニーカーを良しとする流れが出来ているのはアメリカの頑張りによるものでもあります。逆にヨーロッパはなんとか取り戻そうと必死になっているそうです。

スニーカー通勤が増える背景について簡単にですが、特に大きな要因と思われるものを説明しました。私の考えですが、今のところ革靴を推し進めたいヨーロッパ勢はとても不利な状況に立たされているかと思います。

今現在スニーカーを多く履いている今の若者世代が社会の中心になっていくことで、今後ますますこの流れは広まっていくと思います。しかし、ファッション業界も時代を繰り返してきました。昔流行ったものが今流行っているというのは決して珍しいことではありません。どこかのブランド、どこかの有名人が火付け役になって世界的に大きなブームを巻き起こしたときに、また革靴は靴業界を席巻すると思います。

こういった背景もあり、ibonaではスニーカーの製造、販売。革靴の良さとスニーカーの良さを併せ持った、スニーカーの中でもさらに汎用性が高く、オンオフどんな場面でも使えるレザースニーカーをラインナップしています。

商品だけの写真やモデルさんのかっこいい写真ではイメージしにくいかと思ったので意を決して私が履いた写真をご紹介します。

身長は173cmくらいです。絶対にモデルさんと見比べないようにお願いしますね。

 

まずはこちらオンでのスタイルです。セットアップに白シャツのよくある服装に

アベンクロコ型押し/ブラッチャーモカスニーカー

アクアシュリンク / ダービーレースアップ・スニーカー〈オールブラック〉

この2足を合わせてみました。幅広い年齢層の方に人気のブラッチャーモカデザインにクロコでアクセントをきかせた、少しだけ個性を出したい方にお勧めのブラックソールスニーカーと、普遍的なダービーレースアップデザインを撥水加工した特注の革で作ったビジネスに強いこの2足。スーツに近いセットアップのスタイルなのでオールブラックのシリーズを選びました。普段はこの服装に下の2足を履いていることが多いです。

[全5色]イタリアンカーフスキン/手染めダブルモンクストラップスニーカー

イタリアンカーフスキン / ダービーレースアップ・スニーカー

完全なスーツスタイルではなくビジネスカジュアルに寄った服装になります。

 

次にオフの時用として

シャツスタイルです。よりカジュアルに

[全2色]スキーターオイルワックス / ダービーレースアップ・スニーカー

アベンクロコ / ストレートチップ・レースアップスニーカー

上の2足を履いてみました。よりカジュアルに履ける、軽やかな明るい色味で人気のオイルワックスレザーで仕立てたダービーレースアップデザインのスニーカーとクロコの型押しがかっこいい、「ザ・スニーカー」といったデザインのレースアップスニーカーの2足です。

普段はこんな服装でいることが多いですが、ただの普段着というわけではなく、足元の靴が引き締めてくれています。靴とバッグをいいものを持つだけで、全体のコーディネートがよくなるといわれますが、本当にその通りだと思います。

 

最初に書いたように、国を挙げてのスニーカー通勤のススメ。また、社会の趣味、嗜好の変化から、これからスーツで勤務、スーツで出勤という企業は少しずつ減っていくことと思います。スーツでの勤務であっても靴は自由度が高くなっていくと予測します。それでもおしゃれは足元から、体全体に占める割合は小さくても、そこにこだわりを持つことが出来る、大人のたしなみの一つとして、完全本革仕様、完全国内生産。職人の手で1足1足大切に作られる、ibonaのスニーカーは、どんな人にも認められる靴であると思っています。

オンオフともに大活躍するこれらのスニーカーをぜひ一度お試しください。

 

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