ちょっと革から離れてビジネスのお話

こんにちは。いつもpelletteria ibonaのブログをご覧いただきありがとうございます。
春夏の新作や注文が増えてあわただしくなってきた名進、ibonaの工房です。
今日は今までになかったテーマでブログを書いてみようかと思います。
というのも新作がたくさん出来上がってきている今日この頃ですが、新作の紹介記事などは店長たちに任せた方が間違いなくいい記事がかけると思うからです。
ネタぎれしてるだけじゃ、、、というツッコミもあるかもしれませんが、私はもっとニッチな内容にしてみてもいいんじゃないかと思いたち、他のスタッフには書けない記事を書いてやろうと思います。
革製品、靴の工房のブログにはなかなかない内容になりますが、面白いと思って下さるibonaファンの方がいればいいなと思います。
では早速入っていきますが、簡単に言うとビジネスの現場での考え方、心と思考の置き方を言語化、理論化した話になります。

物事には優先順位というものがあります。これは仕事についてももちろん一緒です。この優先順位がうまくつける事ができていないと、いろいろな問題が起きます。仕事がうまく回らなかったり、職場の空気が悪くなったり、最悪の場合はお客様に直接迷惑をかけることにつながります。
ibonaの工房でも同じです。この順位付けが出来ていないと、お客様とのお約束である納期を守ることはまずできません。それ以前に作る工程がありますのでその順序に従って行われなくなるため、製品と呼べるものが作られなくなります。これは工房という組織での話ですが、個人の単位でも同じです。仕事よりも個人の事ばかりを優先すると公私混同という事にもなります。
この優先順位ですが、誰もが当たり前に行っていることです。考えてやっているつもりでも意外とうまくいかないものですし、逆に何も考えていないのにうまくいってしまっている事もあります。ただこの順位の付け方をきちんと説明することができる(言語化できている)人は意外と少ないと思います。私は前職で小さいながらも事業所の管理者、施設長という立場にありました。現場でのスキルや考え方に問題のあるスタッフは一人もいないとても恵まれた職場でしたが、この優先順位の付け方でちぐはぐな事になることが時々ありました。その際にどう説明すれば理解をしてもらうことが出来、チームとしてまとまり、仕事のクオリティを上げることが出来るかと頭を悩ませた結果たどり着いたものになります。これをスタッフ全員の前で話した後、すぐには結果は出ませんでしたが、少しづつみんなが優先順位を考えながら動くことでそれまでにあった失敗も減り、最後にはほかの人の優先順位を考えながら、自分の優先順位を考え、互いに配慮をしながら動けるチームを作ることが出来ました。
今回はその時に話した順位の付け方をそのままご説明します。
実際はとても簡単。図を使って説明しますが、その図もたった一枚の簡単なもので済みます。
図はこちらです。

縦軸と横軸の関係です。懐かしい言い方ですとx軸とy軸ですね。この図の通り優先順位、つまり優先度の高さとは重要度と緊急度で決まります。重要度がとても高く、緊急度も高いものは必然的に優先度が高い、つまり優先順位は上位に来ます。どちらかが高くどちらかが低いものは最上位には来ません。
例をあげると、ibonaのwebショップで注文いただいた商品は重要度はもちろんマックスになります。それらの商品の中でも2週間後の到着指定のものとなるべく早い発送を依頼されたものでは緊急度が異なります。ですのでもちろん優先順位に差がでます。
これはとても簡単な比較ですが、別のケースをあげてみます。
明日の朝一に撮影を控えている新作の製作と明日朝一に発送しなければいけない商品の製作。緊急度は同じですが、お客様の商品の方が圧倒的に重要度が高いといえます。ですので優先順位に差が出ます。
こうして物事の優先順位を決めていきます。
ただし、優先順位が高い順番にすべてを行っていくと効率が失われるケースがあります。それについてはまた後日。別の機会にお話しさせていただきます。

今回のお話はここまで。たったこれだけの事です。ですが、これを理解し、意識をしながら動く人と、特に考えずに思いついた順番に動いてしまう人では、組織の中での役割に違いが生まれ、信頼感や存在感も違ってきます。それはそのまま組織というチームの結束力や総合力の差として表れてきます。
もし自分が所属する組織。会社でも家庭の中でも、なにかうまくいかない不全感を感じている方は自分と他の人の優先順位にずれがないか見直してみてください。何かの改善のきっかけ、成長のきっかけが見つかるかもしれません。

 

 

 

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