工房にはたくさんの種類の革があります。

こんにちは。

イボーナwebショップの加藤です。

寒くなってから随分と経つ気がしますが、まだまだ寒い日々は続きそうです。

工房には大型の機械もあり、職人さんがせっせと靴を製造しているからか、暖房をつけているからなのか、ほどほどに暖かいです。

ところで、イボーナは名古屋の靴工房が手掛ける、日本製革製品のファクトリーブランドで、小さな工房ですが、イボーナを立ち上げる前からさまざまなブランドの靴を手掛けてきました。

もちろん今でも、日々たくさんの靴を製造し納品しております。

婦人靴を中心にたくさんのブランドの靴を手掛けている為、工房内の革の種類はとっても多いです。

本革と聞いてイメージしやすい、茶色くて分厚い“THE本革”から、一見本革なのかわからないような革まで、たくさんの革が置いてあります。前回の記事で型押しについて少し触れましたが、そういったトリッキーで面白い本革はたくさんあります。

もともとの皮の種類についても牛革、山羊革、羊革、豚革、馬革、などなど、、、原皮もさまざまです。

ちなみに原皮とは、製品として使用できる[革]になる前の、[皮]のことです。革製品として使用できるように、腐らないように柔らかく加工(鞣し作業)されたものが一般的に革となります。

そして牛革に関しては、性別と年齢からさらに細かく分類されていきます。

数ある種類の革の中でも、イボーナではやはり牛革の使用頻度が高いです。

その為、今回は牛革を3つに分けて少しだけご紹介いたします。

 

 

-牛革の中では最もポピュラーといえる、耐久性に優れたオスの牛革-

ステア

ステアは牛革の中でもサイズが大きく、生後3から6か月以内に去勢された2年以上のオスの成牛革です。流通量も多く厚みが均一で非常に加工しやすい皮革です。

 

 

-肉厚で耐久性もあるが、きめ細かな風合いも兼ね備えた牛革-

キップ

キップは生後6か月から2年程度の牛の革です。大きさもあり、強度もあるが、ステアに比べると小さく、表面がきめ細かいのが特徴。耐久性も十分なので高級な財布や革小物、革靴に使用されることが多い素材です。イボーナでも使用されることが多い中牛革です。

 

 

-牛革の中では最上級。肌理が細かく、キズも少ない高級素材-

カーフ

イボーナのスニーカーでも使用しているカーフ。生後6か月以内の仔牛の革で、柔軟性が高く、場所による差も少ない。サイズも小さく1頭からとれる面積が少ない為、流通量も少ない素材です。

ちなみにこちらのスニーカーで使用しているカーフはイタリアの老舗タンナーである、INCAS社より直接仕入れています。

 

 

このように牛革といってもたくさんの種類があり、その数ある種類の皮を鞣す方法もたくさんあります。そして、鞣した革を加工する方法もたくさんあるので、同じ“本革”といってもさまざまなんですね。

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