素材紹介 vol.2 -イタリアンカーフ(ハンドダイ)-

こんにちは。イボーナwebショップの加藤です。

 

今回はメンズスニーカーで使用しているイタリアンカーフスキンについてご紹介します。

 

分解して説明していきますが、まずはイタリアンカーフ(ハンドダイ)の

イタリアンの部分について。

 

名前の通りですが、イタリアで鞣された革です。

 

鞣すというのは、一言で言えば、生き物の”皮”を、革製品で使える”革”に変える事。そして、そういった革のメーカーの事を”タンナー“と呼びます。

 

イタリアは皮革製造に関して、長い歴史をもっており、名門タンナー(革メーカー)も多くあります。

海外の購入ブランドでも数多く使用されているのがイタリアンレザーです。

そういったことからも、

 

イタリアンレザー = 良いもの

 

というイメージがある方も多いのではないでしょうか。

 

実際に日本でも多くのブランドで使用されているような、有名なイタリアンレザーも多く、牛革ならではの自然な良さを生かした仕上げが特徴的だと思います。

ただし、すべてのイタリアの革が上質、高級で、素材の良さを生かしているわけではないので、その点は注意が必要です。

 

必ずしも

イタリアンレザー = 高級

ではありません。

 

さて、イボーナで使用しているイタリアンカーフはというと、

 

イタリアの名門タンナー[INCAS社/インカス]のレザーとなります。

イタリアの中でも超一流のタンナーさんです。

 

ちなみにイボーナの靴を製造している工房名進では、社長が実際にイタリアに足を運び、インカス社より直接輸入しています。

 

そしてイタリアンレザーの特徴といっても良いのが、

革の場所による個体差です。

色味のムラ感や、天然素材ならではの血管の跡やトラ(皺のような跡)を

美しく表現したイタリアンレザーはとても味わい深く美しいです。

革好きにはたまらない”革らしさ“だと思います。

 

しかし、

均一に染められて、均一な模様があるのが綺麗という方もいると思います。

実際に国内で流通している多くの本革が、均一にされたものです。

 

そこには革の鞣し方の違いや、扱いやすさなど、様々な理由があるかと思いますが、、

イボーナのイタリアンカーフ(ハンドダイ)は、個体差(表情の違い)があります

ごく一部の上質な原皮を使用し、じっくりと時間をかけて鞣したイタリアンレザーならではの素材感ですが、

表面が均一に塗られている革が好きな方にはあまり向いていないかもしれません。

 


 

次は、イタリアンカーフ(ハンドダイ)の

カーフの部分について。

 

カーフというのは牛革の中でも生後6か月以内の革のことです。

 

牛革の中でも希少価値が非常に高く、上質できめ細かな表面の質感が特徴です。

一般的にハイブランドの革靴や鞄に使用されている高級素材で、牛革の中でも最上級と言えると思います。

 

イボーナのイタリアンカーフは、そんなカーフの中でも最もグレードの高いものとなります。

 

そしてカーフは染色のされていないこんな状態(ヌメ革)で輸入します。

この状態のカーフを工房の職人が1足ずつ丁寧に染め上げていきます。

 

それが、

ハンドダイ(手染め)

です。

 

入荷する革の段階で染めるのではなく、靴にする工程と、靴の形になってから(靴底が付く前)丁寧に染め上げます。

▲写真はib5503-hdのダークオリーブ

 

 

このようにイタリアンカーフ(ハンドダイ)のシリーズは、

高価な皮革をイタリアから輸入し、時間をかけて染め上げる為、

イボーナの中では最も高価なシリーズです。

 

ハイブランドの革靴にもまったく引けを取らない上質なアッパーを使用した、ハンドダイシリーズ。

イボーナでは工房直売のファクトリーブランドでしか、成しえない価格でお届けしております。

 

近日中にハンドダイシリーズの新作も公開予定となりますので、

ぜひチェックしてみてください。

 

今回写真で紹介した商品のページと、

ハンドダイシリーズの経年変化が見える記事のリンクを貼っておきますので、

気になる方は合わせて見てもらえると嬉しいです。

●ハンドダイシリーズ経年変化はどんな感じ?

●ハンドダイシリーズ/ダブルモンクストラップ・スニーカー

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