靴作りと桜。新元号が決まり新年度が始まりました!
こんにちは。
イボーナwebショップの加藤です。
工房近くの桜もしっかりと咲き誇りました。川沿いに桜がびっしりで綺麗で、
もちろん写真撮っちゃいました。
いかがでしょうか?
いやー
ピンクくて青いですね。
素人でも桜は綺麗に撮れる。
桜と言えば、咲いたと思えばあっという間に散ってしまうので、ネガティブな一面もあるかもしれません。昔は人の名前でも使わなかったそうですね。
ですが、何度散っても次の年の春には、またちゃんと咲きます。
間違えて秋に咲き誇るなんていうことは桜はしません。
さすが桜です。
花が散ったと思えば、そこからは来年の準備をしているわけですね。きっと。
あれだけ綺麗に咲くわけですから、準備もしっかりされていることでしょう。
スポーツでも何でも準備は大事だと。
学生の時にもどこかで言われたことがあるような気がします。
たしか、NBA選手のお父ちゃんも言っていました。
「チャンスがいつ来るかわからないので、常に準備をしておくことが大事」
ということだったと思います。あいまいですが。
今は靴工房名進で働いている店長加藤ですが、
靴などの製造でも準備は大切だとつくづく実感させられます。
たとえばこんなところ。
▲革のふちっこ▲
革の断面の処理法には大まかに分けると2種類の加工方法があります。
1つ目は断面を隠す方法
「へり返し」「ヘリ巻き」や「菊寄せ」などと呼ばれるもので、革の断面に革を巻き付け隠すという方法。 靴などではとても多いと思います。
2つ目は断面をそのままにする方法
切り目と呼ばれるもので、磨き上げたり、色を塗ったり、切ったままで特に何もしなかったり。
ベジタブルタンニン鞣しでなめされた革を使った製品に多いかと思います。
どちらの方法も一長一短で、日本製のものですと綺麗に処理された製品はたくさんありますが、
革の断面を革で隠す「へり返し」。
これはわかりやすく準備が大事かなと。
というのも、へり返し(革を折っていく作業)が上手な職人さんでも、革の下準備がされていない状態では綺麗にできません。
イボーナの製品を作る工房名進では、ヘリ返しで折る幅は4mmと決まっています。鞄や小物の場合はそれぞれで異なりますが、靴は4mmです。
その幅に合わせて必要な分だけ、革の縁を薄くする必要があります。
「漉き」と呼ばれる工程です。
それには漉き機という機械を使います。
▲丸い刃がぐるぐると回り、そこに革を通します▲
この漉きの工程が綺麗に出来ていないと、仕上がりの見栄えが悪くなったり、一定の強度が保てなかったりします。
そして、
そんな漉き工程も準備が大事。
漉きは刃のメンテナンスと、幅や厚みの設定、革の動かし方でだいたい決まります。
細かく分けると調子を合わせなければいけない項目はたくさんありますが、
大まかにはやはり準備が大事。
刃の状態が悪いままでは、一流の職人さんでも綺麗に漉く事はできません。
実際に革を漉く前に刃の準備をしなければいけません。
職人さんたちは漉きながら同時に刃を研いでいますが、研ぐ以外にもさまざまな調節が必要です。
靴作りにはたくさんの工程がありますが、
革の縁を折るだけ
でもこれだけの準備が必要ということですね。
(細かく分けると、もっと工程があります)
このようにイボーナは工房が手掛けるファクトリーブランド。という事で、製造工程の話も少しづつしていきますね。
今はレザークラフトや靴作りも少し人気?になってきているような気がしますので、たまには参考になれるかもしれません、、。
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