イボーナの革は『ナチュラル本革』だからこそ地球に優しく使い切りたい!

どうも、イボーナ工房のリノベーションを行った建築学生のmoecaです。

最近はイボーナの管理人さんに昇格したのでは?!と思いつつ楽しい日々を過ごしています😊

楽しいと時間はあっという間に過ぎてしまいますね。

2030年になるのも一瞬です。

 


 

という前振りの下、

今回は「SDGs」や「地球に優しいエコ」と絡めた「革」のことを紹介します。

イボーナが考える SDGsとは? 地球に優しいエコとは?

https://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/sdgs_logo/

SDGsとはSustainable Development Goalsの略で、

2030年を期限とする17の持続可能な開発のための目標と169のターゲットが定められています。

(前振りの2030年はここからきています、笑)

国連サミットが決めたアジェンダ=課題項目がたくさんあるわけですが、

イタリアンレザーを扱うイボーナとしては、

12   つくる責任 つかう責任

が気になります。

イボーナでは様々な革を扱っていますが、革ができるまでの工程をざっと記すと以下のようになります。

①牛や豚、山羊を育てるための穀物を育てる、水を用意する
②家畜動物から皮膚つまり皮を頂戴する
③皮 を 革へと鞣す(なめす)

どの工程でも、たくさんの水とエネルギーを消費します。

捉え方によっては、食用の副産物として産出された皮を革に鞣していると考えれば、十分にエコなのかもしれません。

 

しかし鞣す方法にも違いがあるもので、、、

  1. 〈ナチュラルな革〉とイボーナが呼ぶ「ベジタブルタンニン鞣」
    化学物質使わず、手間暇かけた製法
  2. 〈ナチュラルじゃない革〉を生産する「クローム鞣」
    皮の傷を隠しながら薬品を利用し大量生産できる製法

https://meishin1980.com/blog/materials/italianleather-qaa/

(詳しく知りたい方は、店長がわかりやすくまとめた記事を読んでみてくださいね)

 

つまり自分がどのスタンスを持っているかによって、

SDGsの項目をクリアできているか

何が地球に優しいエコなのか

が変わっていくと、私は考えます!

 

イボーナが行うSDGs、地球に優しいエコなこと

イボーナでは「ベジタブルタンニン鞣」による〈ナチュラルな革〉を用いた革製品を主に扱っています。どのスタンスにいようと革工房として、革を大事に扱うことに変わりはありません。

給食を残さずに食べる!ように

なるべく革をロスなく使い切っています。

革の裁断は”無駄なく”を意識して。

お菓子作りに例える必要があるのかわかりませんが、

薄く伸ばした生地から 大.中.小 異なるクッキーを型取りたい時、

大きいのから型取った方が良いですよね。

小さい方から型取っていったら大きい型が生地からはみ出て練り直し、、

という経験あると思います。

 

イボーナの革工房-コンパクトウォレットの裁断

 

革も同様に、裁断する工程を全集中で行います。ただやり直しは効きません。

だから慎重に、必要なパーツの面積と個数を頭の中でイメージしながらひとつずつ裁断しています。

また、隠れるキズ・商品にあらわれても良いキズなど、

クッキー生地には無い革の模様(表情)にも気を配っています。

余った革の切れ端はまだ捨てない!

賢く裁断しても、まだまだ革は残っています。

イボーナの革工房-コンパクトウォレットの裁断

お茶碗にご飯粒が残っているように、、、

そのような革の切れ端は「商品の部品パーツ」や「サンキュータグ🏷」に使っていきます。

革のロスをゼロに!? 切れ端が商品の魅力を際立たせる!

例えばこのバック。

 

 

パーツが少し、いびつじゃないかい? と思ったのでは?

しかし、イボーナではこの異形も美しいものとして捉えています。

例えば、牛の皮膚(皮)を剥いだ時に必ず現れる、端のなみなみ の部分。

この直線ではない異形を革製品にも用いることで、

「革」という生き物をより感じてもらえるのでは、

そして楽しんでもらえるのではないか、

と考えているのです。

そうして出来上がる商品は世界で一つだけのものになるのです。

革の経年変化が一目でわかるサンキュータグ!

イボーナの商品はラッピングしてお客さまの手元にお届けします。

その時リボンに付いている「Thank You」と刻印されたレザーのタグ。

 

イボーナで商品に同梱している革タグ

 

ただのお飾りではなく、役割があるんですよ!

商品と同じ革・同じ色のタグをつけている為、経年変化を確認できるんです!

経年変化とは、使い込んでいくことで、革の色に深みが増す・柔らかく馴染んでくるなどの状態変化のことです。

経年劣化ではない!経年変化は〈ナチュラルな革〉の最大の魅力なのです‼︎

三つ折りコンパクトウォレット』:左 新品 右 店長の私物!)

 

毎日使う財布やキーケースは特に経年変化が早く、

購入当初の色どんなんだっけ…?

と忘れた時にサンキュータグを見返して見て下さい。

経年変化でオイルが表面に現れ、

  • ピカピカの光沢が顕れた時…
  • 石を磨いたようなツヤツヤな艶が顕れた時…

感動すること間違いなし!

そしてより一層、愛着が湧くのではないでしょうか。

 

イボーナの製品は使い込むことで完成されていくんです。

 

革を薄く 漉く 作業にも、切れ端が活躍!

すく(漉く)

とは革の厚さを調整する作業のことを言います。

例えば、イボーナの『テトラ巾着バック』の紐。

本体と同じ革でできている、本革の紐なのです!

紐の厚さを0.1ミリ単位で調整し、ミシンで一気に裁縫するこの工程が大変だと

職人は言います。

そこで利用できるのが革の切れ端。

均一に漉くテストとして大、大、大活躍します!

 

革を薄く漉く機械を『漉き機』と呼びますが、漉き機の刃は使っている間、常に消耗していきます。
消耗するという事は、常に漉き具合が変わるという事。

 

そして、革によっても微調整が必要になります。

そんな理由もあって、革のハギレは漉きのテストには必須なんです。

 

ちりも積もれば山となるSDGs

今回は、革工房イボーナが行っている「SDGs」や「地球に優しいエコ」を紹介してきました。

 

最後まで読んでくださった方は、

大したことしてないではないか。

当たり前のことでは?

と思っているかも知れません。

そう、

ひとりひとりが出来る「SDGs」や「地球に優しいエコ」は意外と些細な事です。

ちりも積もれば山となる。

 

 

 

皆さんも周りを見渡して、

何かできる小さなことを初めてみてください。

 

以上、

建築学生moecaが考えるSDGsでした、、、!

 

 

 

 

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