素材紹介 vol.1 -アクアシュリンク-
イボーナwebショップの加藤です。
早速ですが先日、いつもお世話になっているタンナーさんにオーダーしていた革が届きました。
靴工房名進ではイボーナの靴以外にも、いくつかのブランドの靴を製造している為、頻繁に革が届きますが、今回届いた革はイボーナでオリジナルに発注しているものなのでご紹介させていただきます。
アクアシュリンク[スコッチガード]
– 扱いやすく落ち着いた風合いが人気のレザー –
アクアシュリンク/スコッチガード皮革保護剤加工済み
本革初心者にもおすすめの日本製レザー
本革って水に弱かったり手入れをしないといけなかったり、いろいろと気を使うから、安い合皮の靴でいいかな。
という人におすすめのアクアシュリンク。
特徴
革らしい風合いがありながらも機能的なアクアシュリンク。
その特徴をピックアップしてみました。
シボが際立つシュリンクレザー
シュリンクレザーという名前を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
シュリンク(shrink)とは英語で縮むという意味ですが、どういった革なのか、簡単に説明していきます。
革らしい風合いが人気の素材
シュリンクレザーとは、本革独特の“シボ”と呼ばれる細かいシワのようなものを表現した素材です。基本的には革の表面を収縮させる薬剤を使用したものがシュリンクレザーと呼ばれますが、イボーナで使用している【アクアシュリンク】は、牛革独特のシボ模様を型押しで表現した皮革となります。
革らしい表情が感じられやすい為、イボーナに限らず人気の素材です。
▲場所によってはシボが目立つ “ナチュラルオイルワックスレザー”
傷が目立ちにくく扱いやすい
本革の場合は合成皮革と異なり、もともと生きていた“動物”の革を使用しています。
その為、革製品に加工する前の革の段階で、大小さまざまな傷が存在します。
ですが、型押し加工を施すことで、そういった傷を目立たなくすることができます。
それだけでなく革靴や、鞄など、使用することで付いてしまう傷も目立ちにくくなります。
表面が滑らかなスムースレザーと異なり、傷が目立ちにくいのも選ばれるポイントだと思います。
▲スムースレザーは表面に癖のない滑らかな革の総称
スコッチガード皮革保護剤加工済み
アクアシュリンクのスコッチガードとは3M社の皮革保護剤加工のことで、もちろん市販のスコッチガードの防水スプレーをかけただけではありません。
革の完成段階では、すでに皮革保護剤加工が施されており、長く綺麗な状態を保つことができる皮革となっております。
そのスコッチガードの大きな特徴を2つご紹介します。
雨でも履ける
スコッチガードのタグにもある通り、油や水をはじく効果があります。さらに表面にスプレーをかけるのとは異なり、撥水機能は長く持続します。
防水と撥水の違い
今回、撥水という言葉を使っていますが、防水とは違うの?という方に少しだけ説明すると、防水の場合は表面を完全に覆う事で、通気性もなくなってしまいます。
撥水の場合は通気性を保ったまま、繊維の目を塞いでしまわないように水をはじく事です。アクアシュリンクの場合はあくまで撥水という事で、革の風合いを損ねることはないんですね。
お手入れがしやすい
スコッチガードによって、革の状態を永く綺麗に保つことができます。定期的なケアや保管場所によって、より長く綺麗を保つこともできますが、綺麗な状態をキープしやすい革に仕上がっています。
まとめ
イボーナで使用しているアクアシュリンクは、
日本国内で作られるこだわりの詰まった皮革です。
革靴初心者の方などにお勧めしたくなる、機能性にも優れた上質なレザーです。
アクアシュリンクを使用したスニーカー
最後に、そんな皮革を使用したこだわりの靴を1種類だけご紹介します。
流行りのスニーカー通勤から、カジュアルシーンまで幅広く使えるダブルモンクストラップスニーカー。ソールはもちろんイタリアの軽量ソール[XLエクストラライトソール]。
アッパーとソールのコントラストと、レザーの上質感はまさに紳士の為の“大人スニーカー”です。
ちなみにこちらのデザインは、気軽に通勤でも使用できるように開発された、ビジネス兼用の”オールブラックモデル”もあります。
アクアシュリンク・ダブルモンクストラップスニーカー[オールブラック]
もちろんダブルモンクストラップスニーカー以外に、他にもイボーナでは撥水加工のアクアシュリンクを使用したものをいくつか取り揃えているので、よかったらお店の方も覗いてみてくださいね。
■イボーナでは公式インスタグラムでも製造工程の写真などをアップしております。
新作や、発売前の商品も登場しますので、興味のある方はぜひチェックしていただけますと嬉しく思います。
https://www.instagram.com/ibona_leather/
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