本革財布のエイジング(経年変化)

こんにちは。いつもpelletteria ibona のブログをご覧いただきありがとうございます。

少し前に映画「空母いぶき」が公開されましたね。もともとマンガ好きな私ですが、以前からこの映画の原作をネットカフェなどで読んでいました。とりあえず新刊が出たら読みに行くくらいでいいのかなと思っていたのですが、先日コンビニで1巻から3巻セットで600円くらいのびっくり価格で売っていたのを見つけてしまい、ついつい買ってしまいました。結局全巻集めてしまい、また本棚が埋まってしまいました。原作は実際に現実で起こりそうなストーリーになっており、ゲーム、エースコンバットをやっていた私はたまらなくのめりこんでしまっています。ちなみに映画については興行収入など順調のようですが、原作とのストーリーの違いが大きいようで、レビューを見る限りはまあいいかな~と思っています。

 

それでは本題。本革を使う楽しみの一つにエイジングがありますね。その人の使い方や手入れの仕方によって一つ一つが全然違った変化をしていき、そこに愛着が生まれます。これは合皮では決して得ることのできない感覚です。合皮ですと、変化することなく劣化していき最後は粉になってしまいます。ハイブランドの財布の中には特殊なコーティングで十年でも劣化しない合皮もありますが、エイジングのような変化はないためそういった楽しみは得られません。

ibonaの製品は全て本革仕様。裏にも合皮を使うことなく贅沢に作られています。以前の記事で書いた私の財布は某ブランドさんのなかなか万円した財布ですが、先日お別れをしました。ibonaで製造する新しい長財布を使用することにしました。まだ企画も始まっておらず、イメージとしてしか決まっていませんが、その製品第一号を使うことにしました。企画の最初からになるのでどれくらいかかるかわかりませんが、今から楽しみです。

お別れした財布は研究のための資料になってしまいましたので財布をどうしようかと、加藤のようにミニポーチを使うのかzuccottoのスリムウォレットを使うのかいろいろ考えましたが、私は断然長財布派です。そこでibonaの長財布で撮影のためのサンプルとして作成したものがありましたのでそれを使うことにしました。

 

 

革の入荷の関係もあり現在製造、販売はされていません。これを機にさらに改善をして新しい製品として製造、販売しようかと計画中です。フルモデルチェンジになるかマイナーチェンジになるのかもわかりませんが、マイナーチェンジしたものが採用された場合に備えて販売終了してしまったこちらの商品もご紹介します。

中はこんな感じ。

 

 

ラウンドファスナーではなく、さらにスマートにしたL-zipファスナーの長財布です。小銭入れにはあえてファスナーを付けず、小銭入れの高さを調整し、L-zipということも相まって小銭がこぼれることないような作りになっています。十分なマチももたせ、手前側はフルオープンになる作りなので中が見渡しやすくなっています。カードポケットやマルチポケットもたくさんつけ、そのポケットのサイズもカードより一回り大きくすることで出し入れがしやすくなっています。中も完全本革仕様。合皮は一切使用せず、よりエイジングを楽しめるナチュラルなヌメ革とアクセントに迷彩の生地を使用して作ってあります。

 

現在使用している私の財布はこんな感じです。

カードケースを使わない派で、診察券なども入れっぱなしなので結構パンパンです。カード類で20枚はあるかと。だらしなくてすいません、、、

カードポケットに収まり切らず、お札のところにも何枚か入っています。それでもマチを大きくとっているので間のフリースペースが充実していて十分に入ります。これだけパンパンでも革がしなることでファスナーは問題なく締まります。

使用している革はイタリアの名門タンナーから直接買い付けたオイルレザーです。国内にはこの革のみを扱う専門店もあるくらい世界的に人気の革になります。オイルレザーの良さはそのしなやかさと革の表情。そして何よりもエイジングです。

RINAさんのブログにもありますがこんな感じになります。

本革の長財布を使用してみて

この財布は同じ革で作ったものです。同じ財布の経過ではありませんが、左が新品の状態。右が同じ革の財布を1年使った変化です。色の変化も驚きですが、艶がびっくりするくらい出てきます。革の表情を覆い隠すことなく、それを革の良さとして鞣された革ですので一つ一つが違ってきます。この革の色違いの財布を今回私は使うことにしました。

もう一つ、同じ革の別製品になりますが、私が約1年使ったものがありますのでご紹介します。普段私が持ち歩いているバッグにつけているカードケースです。これも企画用のサンプルとして作ったものをそのまま使用しています。これは多少エイジングしてきていますので画像も載せてみます。

右と左で表と裏、違う面になります。入れているのが保育園の入室用のセキュリティカードなのでずっと入れっぱなしです。よく見るとカードが入っている側が入っていない側に比べてかなり艶が出てきています。特に片側だけを何かしたということはないのですが、バッグにぶら下がっているためか、服にこすれたりタッチの時によく触ったりと、もしかしたら気づかないところで差がついていたのかもしれません。カードが入っているのも違いがでる一つかもしれませんね。

 

財布については使い始めの写真を撮り忘れていたので比較ができませんが、今のところ使用して1か月くらいです。まだまだ育つのはこれからかなと思っています。オイルレザーなのでクリームなどの使用はしていません。なかにたっぷりとオイルを含んでいるのでからぶきをしてあげるだけで充分です。

仕事柄、靴はたくさん持っていますが本革の財布としては私は人生で初めての使用になります。私にとっても初めての本格的なエイジング体験になります。革の表情を損なわないように綺麗に丁寧に扱うのではなく、あえてガツガツと男らしく乱雑に使ってやろうかと思います。

数か月後にもう一度画像で報告しようと思いますのでお楽しみに。

 

 

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