愛用日記『パーセル・ポシェット』-作り手まゆ

愛用日記『パーセル・ポシェット』-作り手まゆ

はじめまして。ibonaのよみものに初めて登場するまゆです。

いつも工房ではミシンを踏んだり、お客様とお話したり、カメラ担当として写真を撮ったりしています。

私が撮った写真は今までも登場していたのですが、今回は私が撮ってもらい、書きました。

書いたのは私が3ヶ月程使っている『パーセル・ポシェット』について。

ほとんど毎日通勤時に使っていて、少しずつですが色が変化してきました。最近は暑いのでやや遠回りでも日影を求めて移動。

そんな私と共に太陽光から逃げてきたポシェットの紹介です。

『パーセル・ポシェット/ブラウン』

個性的な表情の『パーセル・ポシェット』。

4月から使い始めて、約3ヶ月が経ちました。少しずつ色が濃くなって、使用前と比べるとこれくらいの差に。

パーセルの在庫が無かったので、同じ色のペティ(box)

イボーナが扱う革は色々な表情があり、一つ一つに個体差があるのですが、私は大きめなしぼや、色ムラがある革が好きなので、今回このパーセルを選びました。

動物のようなかっこよいごつごつした革。丸っこくて可愛い形と、相反する2つの雰囲気を持っています。

鞄の中には私の必需品が3つ。

お昼ごはんのおにぎり、暇なときに読みたい本、そしてお財布。

ちょうどいい具合にすっぽり収まってくれるところが、お気に入りです。
(お財布がibonaのものでないことは、目をつぶって。)

携帯の速度制限から逃げるために始めた読書でしたが、好きな時間のひとつになっています。よく知った言葉が思わぬところで思わぬ形で出てくるとたまらんです。

ちなみに、文庫本には『アルフォン・ブックカバー』を付けています。

そして気づかぬうちにつけた傷が、ちらりほらり。

きずに気が付いたら少し擦って、やや目立ちにくくなれば満足。

あとは思い出、という事にしています。使っていると愛着さえわいてきます。

そしてこの傷、ポケットの中まで続いているのですが、それを確認しようと覗き込んだとき、色の変化に気がつきました。

ポケットの中だけ色が明るくなっています。

パーセルとわたしの数日。 

そんなわたしのパーセルと、わたしと、何枚か撮ってもらったので載せてみます。

イボーナの定番色の、ブラックとブラウン。ブラックの方が圧倒的に服を選ばない、と思っていましたが、こうやって見ると茶色も案外、色々な服にいい具合におさまってくれているのでは。そんな気がします。

上でファスナー閉じるとリボンみたく可愛らしい鞄に。私は端に寄せて、シンプルに。

引手の位置や収納するもの、収納の仕方、ストラップの長さなどなど、小さな使い方の違いですが、使う人の気分を受け取って、使う人に合わせて変化してくれるのが革鞄のいいところ。

時間が経てば経つほど使い手に染まっていく存在です。

裏面は傷が無くツルツルっとしていました。

雨の日にもかかわらず。

革鞄を持っていると気になる雨の日ですが、そんな日でも私は結構使っています。

乾くとほとんど分からなくなってくれるのをいい事に、数週間前の土砂降りの日でもこの鞄で外出しました。

前にかかえて、気持ちばかり雨から守りながら。

何度か濡れたものの、今の時点では目立つシミはまだ無いもよう。

雨の日でもおすすめ!と言うわけではありませんが、雨の日はどうしていますか?の質問に答えるならこんな感じです。

おわりに。

革の色は、毎日ほんの少しずつ変わっていくもの。

忙しく生活していると、持ち主はその変化に気付かない、なんてこと山のよう。

だからこそ、ふとしたきっかけで気が付く変化に思わずにっこり。

そんなみなさんの気付きのきっかけが、ibonaのお店に来て、忙しい日常から少し離れた、ほっとする時間の中だととてもとても嬉しいです。

まだ数か月の使用歴なので、また1年後くらいに経年変化を紹介したいな、と思っています。

イボーナ作り手 まゆ

by
関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。