今日の工房 新作サンダルとブラックレザースニーカー

こんにちは。本日もpelletteria ibonaのブログをご覧いただきありがとうございます。

株式会社名進の工房は忙しい時期を一つ無事に乗り越えました。外の企業さんから請け負っている春夏物がほぼ完成し納品が終わりました。当たり前のことなのかもしれませんが、店頭に並ぶ時期と製造する時期、企画する時期はかなり大きくずれています。春物がこの時期にお店に並ぶために、昨年の冬、ブーツが一番売れる時期には翌年の春物を作り始めています。ですので各デザイナーたちはだいたい1年前から翌年の同じ時期のデザインを決めています。

ただこれは主にレディースの話で、メンズの靴に関してはあまり季節に左右されないものが多くを占めます。ibonaのレザースニーカーなどは一年を通していつでも活躍してくれています。フォーマルシューズなどは卒業入学シーズンに少し多めに出ることがありますが、仕事で履く方も多いので通年の商品になります。感覚的には女性は年に数足新しい靴やサンダルを購入され、男性は年に1足購入されるくらいなのかなと思います。

外の企業さんが終わったのでこれからはzuccottoの春夏物が本格的に生産されていきます。zuccottoは隣にあるので比較的融通が利くため、お互いに納期遅れにならないよう少しだけ時期をずらして製造しています。すでに春夏物を買いに来られるお客様も増えていますので、発注や納期の確認、カラーオーダーなど私も忙しくなっていきそうです。

 

今日工房の中を通った時にきれいで目に留まったので写真を撮ってみました。

zuccottoで一番人気のサンダルです。

毎年新色が出るたびに購入してくださるリピーターのお客様も多いこのサンダル。少しづつマイナーチェンジをしながらですが、10年以上不動の1番人気で居続けるサンダルです。デザインをした社長曰く奇跡の一足だそうで、8センチヒールながら8センチもあるとは思えないとの声を多数いただいています。中には走れるサンダルとのお言葉もいただいており、そこから走れちゃうサンダルというキャッチコピーも付きました。ポイントは足の甲の高いところで足を止めることで前落ちや足の前部分の負担を軽減する事です。そのうえでサンダルとしての綺麗さ可愛さも兼ね備えるzuccotto最強の一足です。靴だけの写真もいいですが、履いてみるとさらに綺麗に見えます。

モデルさんの履き写真がこちらです。

 

靴は履いてみないとわからないと言いますが、履きやすさやサイズ感、痛いところがないかなどに加えて、美しさも履いてみないとわからないですね。

他にもいろいろと写真を撮ってみました。ibonaのレザースニーカーです。在庫がなかった分とご予約いただいている分ですね。ほぼ完成しており、あといくつかの工程を経てお客様のもとへ届けられます。

商品だけでなく、ついでに職人さんたちの仕事の様子などいろいろ撮ってみました。

これは裁断をしているところです。今裁断しているのはzuccottoの先ほどのサンダルの革違い、色違いになります。この色は現在数量限定で受注生産で販売しているものです。ご好評いただき革がこの1枚で最後になりましたのであと2足くらいかなと思います。

先芯という靴のつま先部分に固い素材を入れているところです。写真では先芯を入れて温めて柔らかくしています。この写真の右側の見切れているところで、温めた先芯を木型に合うよう形を作っていきます。たくさんいる名進の職人さんの中の紅一点、この女性職人さんが担当してくれています。

これは仕上げ待ちの靴です。ヒールもついてほぼ完成です。あとは中敷きを入れて仕上げで綺麗に磨き上げ、完成します。

これは明日底付けをする準備の段階です。わかりにくいですが、木型に中底だけ貼ってあります。ここにアッパーをつり込み本底を付けてヒールを付けて完成です。言葉でいうと簡単ですが、この工程の間にたくさんの細かい工程がありたったこれだけの数ですが、完成にはあと数日はかかると思います。奥に見えているのはアッパーや本底ですね。

 

こうして毎日たくさんの靴たちが出来上がっていきます。春夏物がひと段落して職人さんたちはほっと一息といったところかもしれません。ただ、これからすぐに秋冬物が始まります。ずっと工房にいると季節感がおかしくなりそうですね。職人さんたちは、販売する私たちとは違った季節の中にいるのかもしれません。もしかしたらブーツを作り始めることで夏を感じたりするのかなと考えています。

 

 

by
関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。