2026年、春の新作は「少し気分を上げる」小さな革小物たち

お披露目から発売まで、少しお時間を頂いてしまいましたが、2026年春の新作が3点揃いました。

毎年新作は出しているのですが今年の新作では「初めての事」が多い気がするので、商品ページでは伝えていない、工房でのお話や新作の裏側について少しだけ書いてみることにしました。

早速『トイ・チャーム』から。

工房も盛り上げてくれた『トイ・チャーム』

このアイテムは、作り手のまゆが言い出しっぺになってデザインが始まったもの。

トイチャームとペティ・ポーチ

最初にあったイメージの段階で、用途やサイズ感ははっきりしていました。

「ペティにぶら下げて可愛くて、500円玉が少し入るもの。」

最初の出発点がそこだったので、企画の途中で変に寄り道せず、そのまままっすぐ進められたアイテムでもあります。

とはいえ、小さいから簡単かというと全然そんなことはなくて。

むしろ小さいからこそ、気になるところが次々に出てきて、小さいからこそ制約が多く、難しいところもあったなと思います。

特に迷ったのは金具使いでしょうか。

気軽に取り外して、いろいろな鞄に付けてほしい。

でも、できるだけチャーム自体はすっきり見せたい。

トイチャームは簡単に取り外しができます。

この両立が思ったより難しくて、試作を作っては見せて盛り上がり、改良しては「うーん」となり、また次は少し盛り上がる。そんなことを繰り返していました。

(作業台の片隅、小さい箱に形違い、カーブ違い、金具違い、引手違いなどなど、大量の試作が収められていた気がします)

小さくてシンプルに見えるのですが、部分的に3枚重ねたコバや全体の形状、金具の使い方など、細かい工夫が詰まっております。

革ではないけど、少しだけアクセントになるファスナー引手もそのうちの一つ。
実際に鞄に付けたイメージ、トイチャーム全体での理想のバランスを考えて、新しい引手のファスナーを発注する事にしました。

勝手に開かないオートロックのファスナーです。

小さいものなので、ただ可愛いだけではなくて、少し安心して持ち歩ける感じも欲しかったんですよね。

名前の由来は「トイトイトイ」。
“うまくいきますように”という気持ちを込めた言葉です。

(スタッフまゆが名付け親です)

きっと大丈夫だよ。とか、うまくいくよ。というおまじない的なドイツの言葉だそうです。

常備薬や小銭を入れて。困ったときや少し不安な時に頼りになる、お守り的なアイテムになりそうだと思い、名前もお気に入りです(おもちゃのトイ、ではないんです)

3つ並べたらトイトイトイ。
になるので、今後限定色が登場した時など、「色違いのトイチャームが3つ揃った!」という時には、ぜひ

(インスタで投稿をお願いしますっ!!)

イボーナ初の”がま口ポーチ”『ヌック・フレームポーチ』

昔ながらの可愛らしいがま口、というよりは、小さいけれどかっこよく存在感のあるヌックさん。

開ける時の所作というか、パチッ!と閉まるあの感じ。

ヌックさんの特徴を考えた時、経年変化やジャバラのマチなどもありますが、やっぱり「このパチッっという感じが良いよね。」という事で、先日インスタに「パチッ」の動画をアップいたしました。

見て、使って、持ち運んで、育てて楽しい『ヌック・フレームポーチ』は、イボーナで初めてのがま口です。

トイチャームと同様に「必需品ではないけれど、使っていて少し気分が上がるもの」という、何となく、感覚的に持ちたいもの。を目指しています。

印鑑やリップ、四つ折りのお札と小銭。

入るものは多くないですが、だからこそ何を入れるか少し考えたくなるし、持つ理由もちゃんとあるというか。

何かを大切にしまっておける、小さな隠れ家みたいなもの。
そういうイメージで、「ヌック」という名前にしました。

小銭入れとしても優秀なので『ヌック・コインケース』でも良さそうですが、今回は初めてのがま口。という事で、フレームポーチというワードを採用しました。

ちなみにヌックさん。正面から見ると、なんだかお相撲さんに見えてくる時があるんですよね。

「お相撲という競技名で、お相撲をする人=お相撲さん」って、なんか不思議。
それでいうと、昔おバスケさんになりたかったな。みたいな話を工房でしていましたので、この記事ではヌックにも”さん”を付けて、ヌックさん。としています。(幕下ヌックさん)

そしてこれから先、もう1つか2つ。どこかでがま口を使ったアイテムが出てくる予感がしています。来年かもしれませんし、再来年かもしれないので、お約束はできませんが楽しみにしていてください。

(ドスコイ)

ノートみたいな『プレイン・システム手帳』

プレイン・システム手帳は、たまにリクエストをいただいていた「180度開くバインダー」。

自分自身も使いたかったのでデザイン段階から「自分が使いたい」という気持ちが強かったのが正直なところです。

意外とぺたっと開かないものも多い、革のバインダー。そのあたりを、もっとノートみたいに気楽に使えたらいいな、というのが最初の考えでした。

プレイン・システム手帳(バイブル)

それでも、企画の途中ではペン刺しやカードポケットなど、もう少し要素の多い形も試作していました。(三つ折りのものや、革を薄くしてあれこれ付けたものなどなど)

でも進めていくうちに、「これは足さない方がいいかもしれない」と思うようになりまして。

ペンもカードもレシートも、結局はいろいろ入れたいときはありそう。

だったら、それはファスナーポケットひとつにまとめてしまおう。その代わり、多少膨らむこともできる構造のファスナーポケットにしよう。

そうして削っていった結果、かなりすっきりした形になりました。

少し変わった構造ではあるのですが、実際に使うとそんなに変わった感じはしません。
むしろ、使い方はかなりシンプルです。
見た目もぺたっとしていて、本当に革のノートみたいな感じ。

そして『プレイン・システム手帳(バイブル)』にも初めての要素があります。
(使用している金具も初めてではありますが、、)

こちら。イボーナで初めて手縫いを取り入れたアイテムなんです。

ミシンでは作れないデザインだったので、結果として手縫いになっただけですが、この“初めて”はかなり大きかったです。
とはいえ、そこに主張は一切なくあくまで「すっきりとシンプルに仕上げる為の工夫」の一つとなります。

ちなみに今、工房ではわたくし加藤がブラックを、かなこがブラウンを使っています。

プレイン・システム手帳(バイブル)
正社員になったばかりのスタッフかなこ

工房での仕事にもちょうどよく、タスクをまとめたり、作り方のポイントをメモしたり、あれこれ書いています。

就職の季節にぴったり、と思っていたのですが、ちょっと遅かったかもしれません。

でも、新年度に何か整えたい方には、今からでも十分おすすめできる手帳です。

今年の新作は、イボーナの“初めて”が詰まった3点でした。

改めて並べてみると、

トイ・チャームは、初めてのファスナー引手。
ヌック・フレームポーチは、初めてのがま口。
プレイン・システム手帳は、初めての手縫い。

そんな3点でした。

どれも、新しいことをしよう!と、取り入れたものではありませんが、工房で「あーでもない。こーでもない。」を繰り返した結果、こんな新作3点が生まれ巻いた。

オンラインショップでの発売は、3点とも 2026年4月11日(土)10:00 から。

すでに商品ページは公開してますので、気になるものがありましたら、商品ページとあわせて見ていただけたら嬉しいです。

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