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セメント(セメンテッド)製法のソール交換について

スタッフ

こんにちは。

イボーナwebショップの加藤です。

 

最近靴作りやレザークラフトが流行っている?のか、

それとも情報を発信しやすくなっただけなのか、

製靴の事やレザークラフトについても、さまざまな情報をインターネットで見かけます。

ですが、ネットの書き込みなどは実際に製造をしていない方でも書くことができる為、残念ながら中には誤った情報もちらほらと見られます。

 

今回はそんな誤った情報の一つで、とても多く書かれていた内容があったので1つピックアップしてみました。

それが、

セメント製法の靴はソール交換(オールソール)ができない。

という情報です。

 

セメント製法とは?  という方のために、セメント製法について、とってもわかりやすく簡単に説明すると、靴底と、靴の上側を糊だけでぺたっとくっつける方法です。ミシンで縫ったり、手で縫ったりしません。厳密には「ぺたっ」のあとに圧着の「ぎゅっ」という工程もありますが。

 

逆に、それ以外にどんな製法があるの!?

という方は

ハンドソーンウェルト製法、マッケイ製法、など、

ぜひ!

googleで調べてみてください、、。

お伝え出来ずすみません、、、、

 

さて、

イボーナのレザースニーカーはサイドマッケイ製法(オパンケ製法)という、靴底の周りをアッパーと一緒にミシンで縫う製法です。ですが、サイドマッケイ製法にてくっつける前にはセメント製法のように糊でくっつける工程があります。

 

なので、セメント製法のみで底付けされている靴は、イボーナ・オンラインショップ本店では取り扱っていませんが、

イボーナ製品の取扱店でもあり、姉妹ブランドの[ZUCCOTTO/ズコット]の紳士靴・婦人靴はセメント製法で底付けがされています。

 

ここで本題の、セメント製法(セメンテッド製法)はソール交換ができない。

という情報について。

 

最初に、

・具体的に、セメント製法がどのように底付けされるのか。

・なぜソール交換ができないのか。

 

というところは、あまり知られていないと思うので、少しだけご紹介します。

 

まず、糊というと、一般的には木工用ボンドのようなものや、瞬間接着剤、スティックのり、が一番身近だと思いますので、そういったものとは大きく異なるかな?というセメント製法の特徴を3点を紹介します。

1つ目は、貼り合わせる面の両方に糊を塗る事。

2つ目は、塗った後に1度乾かす事。

3つ目は、乾かした後に熱で再活性する事。

 

一般的に糊というと、片面に塗ってから「ぺちゃっ」として、

「あれ?まだ付いていないな。もう少し待とう。」というものだと思いますが、

底付けの場合は、くっつける時は1発です。

 

使用するのは、もちろん底付け用の糊で、スティック糊とは比べられないほどの強度がある糊です。

 

糊を塗ってから30分ほど乾かし、熱活性といって糊の表面に熱を加えて接着強度を増します。

暖かいうちに靴底を貼り、しっかりと圧力をかけて貼り付けます。

 

というのが少しだけ具体的に説明したセメント製法でした。

 

 

そして次は、なぜセメント製法がソール交換(オールソール)できないのか。ですが、、、

そもそもセメント製法もソール交換が可能です。

実際に当工房でも行っております。

ソール交換ができないという情報はそこそこ出回っているのですが、できない理由について書いているものは今回は見つけることはできませんでした。

 

では、なんで、

セメント製法はソール交換ができないという誤解が生まれるのか。

 

について少し考えてみました。

 

ここからは個人の完全な推測ですが、誤解が生まれる理由の一つは、

「セメント製法の靴は安い!」

というところかなと。

 

大体3,000円から30,000円位で販売されている事が多いセメント製法の靴

大量生産に向いていて、コストパフォーマンスの良い製法です。

 

基本的には、みなさん安いものより高いものの方が良いもの。

という認識が普通だと思います。

 

そして、

そもそも3,000円の靴を10,000円出してソール交換する人いないよね?

 

っていう事と、

 

安い靴はアッパー(甲革)ももちろん安く作られているので、

ソール交換をして靴底ピカピカでもアッパーがボロボロ、、。

なんて事もあるかも。

 

というように。

 

正直、誤解が生まれる明確な理由はわかりませんが、

実際に靴を作っている靴メーカーのホームページやブログなどを見てみると、

セメント製法靴のオールソール・ソール交換について、

できません。不可。

と、書いているメーカーは、

ないんです!(見つからなかっただけかも)

もちろん、ソール交換できます!というメーカーもあれば、

ソール交換は困難な製法、、。なんていう表現をしてたり。

 

セメント製法のソール交換するよー。という修理屋さんも調べるとすぐにでてきます。

 

というように、セメントでもオールソールできるんだよ!という今回の記事でしたが、

1955年から名古屋で靴作りをしてきた名進では、ハンドソーンウェルト製法やマッケイ製法などの製法での底付けをしていません。

「セメント製法はソール交換が出来ない」というような誤った情報を生まない為にも、その他の製法について深くは語れませんが、

何十年も実際にセメント製法で靴作りをしてきた工房として言えることは、

セメント製法でもソール交換(オールソール)はできる。

という事です!

 

そして当工房では、他社製品のソール交換などは基本的に行っておりません。

ごめんなさい。

ここまで、セメントでもソール交換ができるんだ!!と言っておいて申し訳ないですが、

他社製の靴に関しては、実際わかりません。

 

修理屋さんではないので、3,000円の革靴の中がどうなっているのか分からないですし、他社製品でテストを繰り返しているわけではないので、、。

 

 

最後に、セメンテッド製法は

ソール交換ができる製法なのか。できない製法なのか。

 

という事でしたら、ずばり。

「できる製法です。」

LEATHER FACTORY BRAND <ibona> STAFF BLOG


1955年より名古屋で靴作りをしてきた靴工房”株式会社名進”が展開する
レザーファクトリーブランド<イボーナ>。
工房に隣接する店舗のスタッフや、実際に製造している職人による、工房
直販ならではの内容を交えながらブログ更新しています。

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